桃太郎の海鷲
有名な戦中の長編アニメ「桃太郎 海の神兵」の瀬尾監督がその前に手がけた作品「桃太郎の海鷲」を見てみました。
全編40分にも満たないので見やすく、桃太郎の鬼ヶ島攻略を真珠湾爆撃に見立てたストーリーの中にディズニーやポパイを思わせるコミカルでヌルヌル動く作画が見ていて楽しいです。動物キャラや米兵鬼がディズニー風のデフォルメなのに桃太郎だけ劇画調の濃い顔なのに声が子どもなのがなんとも言えず今から見るとシュール。というかぶっちゃけ気持ち悪いです。
戦前のアニメ事情に関しては、
こちらの坂崎ふれでぃさんの漫画の中でも戦前のアニメで軍が関与したものは高品質だったことが触れられていますが、すでに余裕があるとはいえない戦時下でもこのレベルのアニメーションが作られているのは正直すごいと思います。この後さらに桃太郎海の神兵が続くわけですしね。